突如として現れた魔法少女を自称する彼女は、僕と一緒に魔法相談部なんて部活を始めて――
のら猫と間違えて友達の猫を殺しちゃった、と一人目の相談者。
いじめられてる友達の不幸が続きますように、と二人目の相談者。
轢き逃げしちゃったお父さんの殺し方を教えて、と三人目の相談者。
かくいう僕は、誰にも聞こえない囁き声で
世界中で僕だけを幸福にできない魔法なんて、きっと心底陳腐でくだらないものだろう、と。
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